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絶縁耐力試験と絶縁抵抗試験の違いについて

絶縁耐力試験と絶縁抵抗試験の違いについて

 

 

目  次

   1.絶縁耐力試験と絶縁抵抗試験の違い

    1-1.絶縁耐力試験 

    1-2.絶縁抵抗試験 

   2.試験の目的

    2-1.絶縁耐力試験の目的 

    2-2.絶縁抵抗試験の目的 

     2-2-1.低圧の電路絶縁性能 

     2-2-2.低電圧・高電圧・特別高圧の区分 

     2-2-3.絶縁抵抗計の定格測定電圧に対する絶縁抵抗値 

 

 

1.絶縁耐力試験と絶縁抵抗試験の違いについて

 


1-1. 絶縁耐力試験                        

 

使用電圧に対して規定されたACもしくはDC電圧を印加し、
絶縁破壊を起こすかどうかで絶縁不良を検出する試験(絶縁の強度)

 


1-2. 絶縁抵抗試験

 

使用電圧に対して規定されたDC電圧を印加し、抵抗値を測定することにより絶縁不良を検出する試験

 

 

2.試験の目的

 

 


2-1. 絶縁耐力試験の目的                        

 

絶縁耐力試験は、「電気製品(部品)の使用する電圧に対して十分な絶縁耐力があるかどうかを確認するための試験」です。

絶縁耐力試験は、耐電圧試験とも呼ばれます。

 

全ての電気製品や部品は感電・火災等の事故から使用者を保護する必要があり、
それらの事故を防止するために絶縁耐力試験があります。

 

では、何を測定しているのか。

電気製品や部品は基本的に導体(電気を通す部分)と絶縁(電気の通過を妨げる)で構成されていますが、
一般的な絶縁耐力試験の方法として、製品が取り扱う電圧(AC電源・DC電源)に対する規定電圧を規定時間印加します。

このとき、絶縁破壊(※)が起きなければ、十分な絶縁耐力を持つと判断されます。

(※) 絶縁破壊とは、絶縁物に電圧を印加したときに急激な電流の増加があるかをみており、
   電流が流れれば絶縁が破壊されたということになります。

 


2-2. 絶縁抵抗試験の目的                        

 

絶縁抵抗試験は、JISにおいて各電気製品ごとに絶縁抵抗試験の内容及び保証すべき抵抗値が記載されています。
絶縁抵抗試験も、電気製品や部品を取り扱う電圧に対して規定された直流電圧を印加し抵抗値を測定します。

 


2-2-1. 低圧の電路の絶縁性能                        

 

電路の絶縁抵抗値を良いか悪いか判断するには、電気設備基準58条に記載されている値を利用します。
これらの値以上でなければなりません。

低圧の電路の絶縁性能(電気設備技術基準58条)

 


2-2-2. 低電圧・高電圧・特別高圧の区分                        

 

上表の「低電圧」ですが、絶縁耐力試験と絶縁抵抗試験に限らず、試験機の選定する上で、
低電圧・高電圧などを目にすることがあるかと思います。それらの電圧の種別は以下のようになります。

 

低電圧低圧直流(750V以下)低圧交流(600V以下)

高電圧高圧直流(750Vを超え7000V以下)高圧交流(600Vを超え7000V以下)

特別高圧7000Vを超えるもの

 


2-2-3. 絶縁抵抗計の定格測定電圧に対する絶縁抵抗値                  

 

絶縁抵抗測定には、絶縁抵抗計を使用します。
絶縁抵抗計で設定する定格測定電圧(印加する電圧)は、測定対象により選択する必要があります。

 

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