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MCCB(配線用遮断器)とは

MCCB(配線用遮断器)とは

 

 

 MCCB(配線用遮断器)とは

  .MCCB(配線用遮断器)と断路器・開閉器の違い

  .MCCB(配線用遮断器)とMCBの違い

  .MCCB(配線用遮断器)とELCBの違い

  .MCCB(配線用遮断器)の定格

  .MCCB(配線用遮断器)の選定方法

 まとめ

 

MCCB(配線用遮断器)とは

 

MCCB(配線用遮断器)とは、電路を遮断する装置です。

電気設備では何かしらの要因で異常電流が流れることがあります。
異常電流は非常に大きな電気ですので、電線が耐えられません。

MCCB(配線用遮断器)が電路を遮断することにより、電線を保護することができます。

 

また、電気は逆流することもあります。

異常電流が負荷で発生すると、その異常電流が一次側へと流れていってしまいます。
MCCB(配線用遮断器)が無ければ、配電盤、受変電設備へと電気が逆流してしまい、建物全体の電気設備が
落ちてしまいかねません。

もっと大きくなると、異常電流が電柱の電線を通り、他の建物の電気設備に影響をきたす可能性があります。

MCCB(配線用遮断器)があることにより、異常電流を遮断することができます。
異常電流を遮断するので、建物全体に異常電流が広がることを防ぐのです。

 

1.MCCB(配線用遮断器)と断路器・開閉器の違い 

 

似た装置として「断路器」や「開閉器」というものがあります。

それぞれ電路を遮断するものですので、意味合いとしては同じです。

では、違いがなにかというと、それは遮断できる電流の種類です。

■ 断路器:負荷電流の流れていない電路を遮断する
■ 開閉器:負荷電流の流れている電路を遮断する

■ MCCB(配線用遮断器):全ての種類の電流を遮断する

 

2.MCCB(配線用遮断器)とMCBの違い 

 

MCCB(配線用遮断器)とMCBの違いは、大きさです。

MCCB(配線用遮断器)を英語表記にすると、

配線用遮断器 = Mold Case Circuit Breakerの各単語の頭文字をとって略したものが MCCB になります。

 

MCBは正式に Miniature Circuit Breaker (ミニチュア・サーキット・ブレーカー)と呼ばれています。

上記のMCCBの小型のブレーカーということになります。

 MCCB(配線用遮断器)は店舗やオフィスビル、ホテルや体育館など幅広い場所で活用されます。
たいして、MCBは家庭用の遮断器になります。

※ 小さい電気(家庭用)の遮断に使用されるのが【 MCB 】
 それ以外は【 MCCB(配線用遮断器) 】と考えましょう。

 

3.MCCB(配線用遮断器)とELCBの違い 

 

MCCB(配線用遮断器)とELCBの違いは、漏電を遮断するかしないかです。

ELCBとは、漏電用遮断器です。その名の通り「漏電を防ぐ」という目的で作られたのがELCBです。
MCCBは漏電を検出することはできません。

例として、電線に傷がついていた場合、そこから電気が漏れてしまいます。
これが漏電で、人に感電してしまったら大きな事故に繋がる危険があります。
これを防ぐのが、ELCBなのです。

■ MCCB(配線用遮断器):水気の無い場所に採用
■ ELCB(漏電用遮断器):水気のある場所に採用

4.MCCB(配線用遮断器)の定格 

 

MCCB(配線用遮断器)の定格には「 AF (アンペアフレーム) 」「 AT (アンペアトリップ) 」があります。

■ AF (アンペアフレーム)とは、遮断器の大きさ
■ AT (アンペアトリップ)とは、遮断器がトリップ(遮断)する時の電流の大きさ

例として、20ATのMCCB(配線用遮断器)があったとして、負荷に20A以上の電流が流れると
MCCB(配線用遮断器)が電路を遮断するということです。

 

 AF (アンペアフレーム)の定格 

 

 ◆ 30AF
 ◆ 50AF
 ◆ 60AF
 ◆ 100AF
 ◆ 125AF
 ◆ 225AF
 ◆ 250AF
 ◆ 400AF
 ◆ 600AF
 ◆ 800AF
 ◆ 1000AF
 ◆ 1200AF
 ◆ 1600AF
 ◆ 2000AF

 

 AT (アンペアトリップ)の定格電流 

 

 ◆ 3AT
 ◆ 5AT
 ◆ 10AT
 ◆ 15AT
 ◆ 20AT
 ◆ 30AT
 ◆ 40AF
 ◆ 50AF
 ◆ 60AT
 ◆ 75AT
 ◆ 100AT
 ◆ 125AT
 ◆ 150AT
 ◆ 175AT
 ◆ 200AT
 ◆ 225AT
 ◆ 250AT
 ◆ 300AT
 ◆ 350AT
 ◆ 400AT
 ◆ 500AT
 ◆ 600AT
 ◆ 630AT
 ◆ 700AT
 ◆ 800AT
 ◆ 900AT
 ◆ 1000AT
 ◆ 1200AT
 ◆ 1400AT
 ◆ 1600AT
 ◆ 1800AT
 ◆ 2000AT 

 

5.MCCB(配線用遮断器)の選定方法 

 

MCCB(配線用遮断器)の選定方法は、定格の80%に負荷を収めるです。

例えとして、想定される負荷が80Aだったとしてその場合100ATの遮断器を選定するという感じで
負荷よりも大きい定格電流の遮断器を選ぶ必要があります。

コンセントなんかでは、想定される負荷の予想が付きづらい場合もあります。

例えば、20Aの負荷が4つで80Aだったとして100ATのMCCB(配線用遮断器)を選定すると、余分になります。
何故なら、それぞれの負荷が同時使用されるとは限らないからです。

そのあたりは、「 需要律 」という考え方で、その場その場で想定負荷を計算する必要があります。

また、MCCB(配線用遮断器)はATだけでなく、AFも考えなければなりません。

単純にATが大きくなれば、AFも大きくなります。しかし、ただ盤の中の不ペースにも限りがありますので
MCCB(配線用遮断器)が入る盤のスペースの確認も必須となります。

 

まとめ

 

1. MCCBとは、電路を遮断する装置
2. MCCBとMCBの違いは、大きさ
3. MCCBとELCBの違いは、漏電を遮断するかしないか
4. MCCBの定格、上章参照
5. MCCBの選定方法は、定格の80%に負荷を収める

 

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