架台(カダイ)とは、空調機やキュービクル、分電盤や制御盤、サーバーなどの
設備機器を設置するために用いられる台を指します。
このように、設備機器を支えるため設備架台と呼ばれることもあります。
コンクリート基礎の上部にアンカーボルトを打ち込み、
L型やH型、コ型の鉄骨材をチャンネルベースとして構築することが多いです。
屋上など風や雨にさらされる場所に設置する場合、溶融亜鉛めっき鋼材やステンレス鋼材を使用して、
高強度かつ高耐候性の架台構築が求められます。
湾岸や沿岸地域など塩害の恐れがある場所では、耐食性を高めるために高耐食性の溶融亜鉛めっき鋼板を
選定する場合があります。
空調機器や変圧器など振動する電気機器を架台で支持固定する場合、
空調機や変圧器本体から発生する振動を吸収制御する機能を持つ「防振架台」と呼ばれる架台を使用します。
架台は、設備機器を支えるだけのものとして捉えられがちですが、
屋外でも使用されるため、高強度で安全性に優れ、さらに上述したように
耐食性・耐候性をもつといった機能面においても非常に優れた製品となっています。
さらに、地震などの災害時でも簡単に壊れないように設計する必要があるなど、
設備の用途によって建物とほぼ同程度の設計が要求される場合はあります。
架台とラックの違い
架台と似た用語で「ラック」があります。
ラックとは、英語で「棚」という意味をもつように、
機器などを置く棚の役割を果たし、一般的に機器の外部との接触を防ぐため
筐体の形になっており、架台よりも軽微な架構です。
例えば設備に必要な配管を支える架構をラックといいます。
配管を支える架構を、「ラック」または「配管ラック」といいます。