点検口とは
点検口とは、床・壁・天井の隠された部分を点検するために設置する開口部です。
主な利用目的は改修工事やメンテナンスです。
照明器具や動力の幹線設備は、寿命が30年だと言われています。
施工してから30年たったら既存の電線を撤去し、新しい電線を引きなおさなければなりません。
電線は天井裏に敷設されますので、電線を敷設するなら天井裏へ行く必要があります。
そこで、点検口を開けて天井裏に潜り、作業を行うのです。
また、電灯に不具合が発生したとき、原因究明のために、天井裏の配線を確認する必要があります。
この際も天井裏へ行く必要があります。
下記のようなものに不具合が発生した時に開けられるのが、点検口です。
1.点検口の種類
点検口の種類は、下記のような種類があります。
2.点検口のサイズ
点検口の下記のようなサイズがあります。
現場で使われるのは、450角がメインです。
スペース的に450角の点検口を付けるのが厳しく、しかし点検口は付けなければならないという状況であれば
300角の点検口が使用されます。
3.点検口の作り方
3-1. 墨出し
まず、墨出しをします。(※ 点検口を取付ける場所に目印を付けます。)
天井には多くの機器が付きます。
点検口をどこに取付けるかは、定例会議にて決定します。
点検口の位置がずれると、他の機器とぶつかってしまうこともあります。
よって、ミリ単位で正確な位置に点検口を施工する必要があります。
墨出しをして、正しい場所に点検口を作れるようにします。
3-2. 開口を作る
点検口とは入り口ですから、開口を作る必要があります。
スペースが厳しい現場では、天井すれすれに電線が敷設されていたりします。
改修の現場では電線に電気が通っているので感電の可能性があります。
探査機を使用して、開口しても大丈夫か確認してから開口するようにしましょう。
3-3. 点検口作成
開口ができたら、点検口を作成します。
点検口は「枠とボード」の2つで構成されています。
最初は2つにわけられているものですので、組み立てる必要があります。
3-4. 点検口取付け
点検口ができたら、最後は点検口を取付けて完成です。
まとめ
● 点検口とは:床・壁・天井の隠された部分を点検するために設置する開口部
● 点検口の種類:天井点検口、壁点検口、床下点検口
● 点検口のサイズ:300角、450角、600角
● 点検口の作り方:墨出し → 開口 → 点検口の組立て → 取付け
以上が点検口に関するまとめです。