目 次 ◆ プルボックスとは ◆ まとめ |
プルボックスとは
プルボックスとは、【 ケーブルの分岐部分に施工される箱 】です。
多くの電線管やケーブルが交差・集合している部分で、水道管や電線の装置を備え付ける際など
電線やケーブルの引き入れを容易にし、分岐するために用いるボックスのことです。
電気設備技術基準により、電線管の中で電線同士を接続しなければならないという決まりがあるため、
電線の延長や分岐する場合はボックスを設置して内部で接続します。
電線やケーブルの接続部分やコンセント、スイッチを接続する際もボックス内部に設置しなければなりません。
プルボックスを設置する場所は、天井裏・建物の各階をまたぐ縦穴・屋上のキュービクル式高圧受電設備の屋内に電線を
導入する境目に設置されます。
室内に使用する場合には、種類はとくに何を使用しても問題はないのですが、
屋外に使用する場合は、耐候性に優れた素材が必要となります。
「配線版 → 負荷」を直接的に施工するのではなく、「配電盤 → プルボックス」と「プルボックス → 負荷」といった
中継地点的な役割を果たします。
プルボックスの種類
プルボックスには、下記のような種類があります。
つまり、何方向にケーブルの出口があるかということです。
例として、1本のケーブルが入ってきて、3方向に分岐する場合は、合計4つの出入口が必要です。
この場合は、4方向のプルボックスが採用されます。
また、プルボックスの種類としては「素材」という視点で分けることもできます。
プルボックスのサイズ選定方法
プルボックスとは、サイズを決める際に接続する電線の本数やサイズを把握し、選定計算方法で計算します。
電線を直接接続する場合
■ 幅 =( 各段の電線管サイズ+30 )+( 30×2)㎜
■ 長さ= 各段の電線管の最大呼径 × 6㎜
■ 高さ= (1段配列 )=各段電線管サイズが16~31㎜:100㎜、36~63㎜:200㎜、70~80㎜:300㎜
■ ( 2段配列 )=各段電線管サイズが16~31㎜:200㎜、36~51㎜:300㎜、54~82㎜:400㎜
■ ( 3段配列 )=各段電線管サイズが16~31㎜:300㎜、36~51㎜:400㎜、54~75㎜:500㎜、82㎜:600㎜
電線を直角接続する場合
■ 幅 =( 各段の電線管サイズ+30 )+ 30 +各段の電線管の最大呼径× 3㎜
■ 長さ=( 各段の電線管サイズ+30 )+ 30 +各段の電線管の最大呼径×3㎜
■ 高さ= 同上
ケーブルを直接接続する場合
■ 幅 =( 各段の電線管サイズ+30 )+( 30×2 )㎜
■ 長さ=各段の電線管の最大呼径× 8㎜
■ 高さ= 同上
ケーブルを直角接続する場合
■ 幅 =( 各段の電線管サイズ+30 )+ 30 +各段の電線管の最大呼径× 8㎜
■ 長さ=( 各段の電線管サイズ+30 )+ 30 +各段の最大呼径× 8㎜
■ 高さ= 同上
まとめ