建築には小さな部材を使用されることもよくあります。
ネジなどもそのひとつですが、壁材に機材などを固定するために使うものに
「インサート」や「アンカー」があります。
施工によっては建物そのものを傷つけてしまうこともあるので
扱いには十分注意しなければなりません。
電気工事でも、インサートやアンカーはよく使用されます。
特に改修工事などにアンカーを使うときには慎重に施工しなければなりません。
アンカーとインサートの違い
コンクリート製の壁面や天井、床などに配管設備やさまざまな機材、部材を取り付ける際に
使用されるものに「コンクリートアンカー」というボルトがあります。
コンクリートアンカーにネジを締め付けたり接続したりすることで機材などを固定したり吊るしたりします。
このコンクリートアンカーは使用する場所や材質、重量などに応じてさまざまなタイプや形状がありますが、
アンカーを使う施工は大きく2つの種類に分かれています。
1つ目は、コンクリートを流し込む前などに固定するもので、「まえ施工アンカー工法」です。
2つ目は、建物や施設ができあがってから行う「あと施工アンカー工法」です。
そして、まえ施工アンカー工法で使用するのが「インサート」
あと施工アンカー工法で使用するのが「アンカー」です。
つまり・・・
アンカーとインサートの違いは、コンクリート打設する前に施工するか打設した後に施工するかです。
□ コンクリート打設前に施工 = インサート
□ コンクリート打設後に施工 = アンカー
機材などを固定したり、吊るしたりするという目的は同じですし、どちらもボルトには違いありません。
しかし、使い方が異なるため形状や材質などに違いがあります。
あと施工アンカーの資格についてはこちらに詳細を掲載しています。