![]() |
エアコンを取付けるには、様々な専用工具が必要不可欠です。
本日は、どんな専用工具が必要なのかご紹介いたします。
フレアツール
エアコンの取付を行うのに絶対必要な工具の1つが、フレアツールです。
昔のエアコンには、フレアツールを必要としない、ワンショット方式のエアコンもありましたが、
現在ではもう生産されておらず、今のエアコンは、セパレートタイプなのでフレア加工は必須作業なので
フレアツールがなけらば作業できません。
しかし、フレアツールにもいくつかの種類があり、使用するフレアツールを間違えてしまうと
ガス漏れの原因になるので、空調機の機種や使われている冷媒(ガス)の種類に
適合したものを使用しなくてはなりません。
フレア加工の基本は、接続口を規格どおりの寸法で円錐状に加工することです。
フレア加工が正確にできていないと、室内機、室外機の接続部分の密着度が下がり、ガス漏れを起こし
冷媒ガス不足による、空調機の不具合が発生します。
簡単な例をあげると、冷暖房時に送風だけになって、室外機が運転しないなど。
エアコン取付の基本的な作業ですが、この作業をしっかりできていないと折角のエアコンも
使い物にならなくなってしまいますので、とても重要な作業だという事がわかりますね。
![]() |
![]() |
トルクレンチとモンキーレンチ
フレア加工が終わり、室内機と室外機を繋ぐ冷媒管の接続の際に必要不可欠な専用工具です。
冷媒管は、なまし銅管なので、とても柔らかく、余分な力が加わると簡単に破断してしまうため、
力任せに締め付けるとフレア部分に亀裂が生じてしまったり、最悪の場合には、
フレア部分が破断して冷媒管が抜けてしまうなんてことになってしまいます。
![]() |
![]() |
真空ポンプ
冷媒管の接続後に、機械内や冷媒管内の空気を抜き真空状態にする工具です。
現在販売されているエアコンの標準取付け工事方法として指定され、真空状態を確保できないと
冷媒ガスと酸素が結合して機械不良の原因となります。
![]() |
![]() |
マニホールドと真空ゲージ
真空ポンプを使用した真空引きは、必ず行わなくてはならない作業ですが、
真空ポンプだけでは作業することはできません。
真空ポンプと共に、必要となるのがマニホールドです。
マニホールドは、真空作業で真空状態の確認やガスチャージの時の圧力測定などをする測定機器ですから、
エアコン取付工事をするのなら必ずなくてはなりません。
![]() |
![]() |
銅管カッター
接続用冷媒管の切断に使用する工具
エアコンの取付を行う現場の状況に応じて、必要な長さに接続配管材を切断するの当たり前なのですが、
この切断の際、最低限注意しなくてはならないことがあります。
接続配管材を切断するためには、室内機リードパイプとの接続部分から室外機接続口までの長さを測り、
使用する配管材を伸ばして必要分を罫書いて、銅管カッターで切断します。
このことは、皆さま知っていると思いますが、中には配管が巻かれた状態で切断をする人がいるようで
それでは、正確な切断ができず、切断面が斜めになってしまい、その後の、フレア加工を正確に行うことができなくなり
フレア不良になり冷媒ガス漏れの一因となります。
ですので、配管材切断のときは、切断部分を直線になるように伸ばしてから切断することが大切なのです。
![]() |
![]() |
エアコン取付工具についてご紹介しました。取付工事にはまだまだ必要な工具がたくさんあります。
続きは、次の更新の際に載せていこうと思います。
取付工事の内容にや取付けるエアコンの規模により使用する工具も異なりますので、
あくまでこちらで紹介しましたものについては参考までにご覧ください。