ダクトとは通称で、配管の一種です。
配管は空気・ガス・水などさまざまなものが通る管のことをいい、
その中でもダクトは主に空調、換気、排煙といった空気の流れを作るステンレスや鉄などの素材でできた管です。

ダクト工事種類　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

主な、ダクト工事の種類についてご紹介いたします。 

空調ダクト　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１か所、また複数か所の空調機器からの風を建物内に流すために設置する配管です。
冷暖房機器にダクトをつないでいき、風を出したい場所に吹き出し口(吹き出しファン)を設置しますが、
吹き出しファンまでの距離が長いときにはダクトの途中に吸い込みのためのファンを取り付けます。

換気ダクト　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

建物内の空気の入れ替えのために設置します。
一般的な建物の換気や、飲食店などのにおいや煙の排出にも使用されます。
ダクトに排気口や給気口を設置します。

排煙ダクト　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

火災の時に必要な設備になります。
素早く煙を排出するため、ダクト内の圧力が高くなっており、高圧ダクトと呼ばれています。
また、風速も早いため高速ダクトと呼ばれることもあります。
ビルなどでは、屋上に大きなファンを設置して排煙口をつくり煙を逃すようになっています。

ダクトの種類　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

□　丸ダクト
円形とも呼ばれている丸ダクトは丸まっているのが特徴的なダクトです。
直管には標準として定尺４ｍのスパラル管を使用します。
角ダクトやチャンバーなどから丸ダクトを取り出す際、使用するカラーや丸ダクト同士をつなぐ
ニップルなどさまざまな種類があります。

□　角ダクト
角ダクトは丸ダクトよりも角ばっています。丸まっていないので区別しやすいです。
直管は真っ直ぐ伸び、場所によってはＬ字型に曲がるケースもあります。
曲がった角ダクトとしてはエルボがあがります。エルボの角度はおよそ９０度です。 

ダクトの工事種類、ダクトの種類について紹介しました。
設置場所によってダクトの大きさ、種類、デザインなどさまざまな部分が変わってきます。
使用用途に合ったダクトを設置しなければ上手く機能しません。
設置場所の状況や環境をきちんと踏まえたうえで、適切な種類を選ぶことが大切なポイントになります。