目 次 ◆ LED照明はなぜワット(W)ではなく、ルーメン(lm)なのか ◆ 「lm/W」とは ◆ まとめ |
ルーメン(lm)とは
ルーメン(lm)とは、「LED器具の光の明るさ」です。
ルーメン(lm)は、「光束(こうそく)」とも言い、簡単に言うと光の量の単位です。
数値が多いほど、明るくなります。
LED照明はなぜワット(W)ではなく、ルーメン(lm)なのか
これまで、白熱電球を購入する際、ワット(W)数を目安に明るさを判断していたかと思います。
しかし、ワット(W)とは、消費電力のことで、明るさを表す単位ではありません。
白熱電球の場合は、消費電力と明るさの間に対応関係があったため、
「ワット(W)数が大きければ明るくなる」という認識は間違いではありませんでした。
しかし、白熱電球よりも少ない消費電力で同じだけの明るさを実現できるLED照明の場合は、
ワット(W)で明るさを判断することができません。
LED照明の明るさをワット(W)数で表すと、数ワット(W)程度の小さな数字でしか表すことができないのです。
これでは、白熱電球の大きなワット(W)数で慣れてしまっている方にとっては、どれを選べば良いのか迷ってしまいます。
ですので、正しい明るさを判断するためにルーメン(lm)という単位が使われるようになったのです。
白熱電球と同じ明るさは何ルーメンか
上述したように、LED照明の明るさはルーメン(lm)で表され、
LED照明のパッケージに「810lm」等と記載されているのを目にしたことがあるかと思います。
では、「810lm」は白熱電球の何ワット(W)相当なのでしょうか。
簡単に、何lmが何W相当なのか以下の表にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
■ 一般電球の場合
一般白熱電球 W(ワット)相当 |
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40ワット(W) 相当 |
50ワット(W) 相当 |
60ワット(W) 相当 |
80ワット(W) 相当 |
ルーメン |
170ルーメン(lm) |
325ルーメン(lm) |
485ルーメン(lm) |
640ルーメン(lm) |
810ルーメン(lm) |
1160ルーメン(lm) |
「lm/W」とは
「lm/W」とは、「ルーメンパーワット」と言います。
「lm/W」は消費電力1Wあたり何ルーメンの明るさが得られるかという、燃費の良さを表す単位です。
いかに少ない電力で明るい光を効率よく得られるかを表す指標とも言えます。
計算方法は、光源の全光束(lm)÷定格消費電力(W)で求めることができます。
原則、lm/Wが大きいほど燃費が良く省エネで、消費電力に対する明るさの効率が高いとされています。
例として、60Wの白熱電球は上の表でご紹介しました通り、810lmの明るさがあります。
上記の計算式に当てはめると、810lm÷60W=13.5lm/Wとなります。
そして、同等の明るさの810lmのLED電球も計算します。
こちらの消費電力は8Wとして計算します。
上記の計算式に当てはまめると、810lm÷8W=101.25lm/Wとなります。
このようにLED電球は101.25lm/Wと効率が高く、白熱電球はわずか13.5lm/Wと効率が低いことがわかります。
まとめ