あっという間に、9月も終わり10月になりますね。
さて、10月というと、どんなイメージをもっていますでしょうか。
10月にはさまざまなイベントがありますが、国民の祝日という意味では体育の日がありますね。
体育の日というのは、1964年の東京オリンピックの開催会が起源となった祝日です。
この体育の日に関しては、2020年から名称を改め「スポーツの日」となりましたが、
長年国民の祝日として慣れ親しんできたこともあり、この名称が定着するには時間がかかるかもしれませんね。
「体育の日」それ自体も以前は10月10日と、日にちが完全固定されていましたが、
2000年からは10月の第2月曜日となっており、日付はその年ごとに変更されるようになったのです。
ただ、体育の日というのが10月10日というイメージを持っていた人からすると、
この部分に関しても、違和感を感じることでしょう。
一度あるイメージが定着すると、それに関してなかなかぬぐえないということが言えます。
逆に、体育の日が毎年日付が変わるということに慣れてしまっている人、
10月10日が体育の日だった時代を知らない年代の人からすれば、特に違和感を感じることはないでしょう。
しかし、そんな人も「体育の日」から「スポーツの日」という名称に変わることに関しては、
違和感を覚えるのではないでしょうか。
そういった現象は体育の日だけではなく、他の場面でも実は多く見られることです。
例えば、東京を代表する若者の街「渋谷」には、センター街という繁華街があります。
このセンター街というのは、2011年に「バスケットボールストリート」と名称が変更されました。
しかしながら、その事実を知らない人もいますし、
バスケットボールストリートという名称を実際に会話の中で使用している人はいまだに少数であると言えます。
名称が長いので使いづらいといこともありますが、
大きな理由として「センター街」というイメージが強すぎるということでしょう。
それ故に、バスケットボールストリートという名称は定着していないのだと思います。
こういった形で、一度脳裏に定着してしまったことというのは、なかなか拭うことができないものです。
それは名称だけでなく、人に対する印象などでも同様と言えます。
この人は信用できないというイメージを一度持たれてしまうと、そのイメージを変えることは非常に難しく
可能だとしても時間がかかることでしょう。
一度ついてしまったイメージは周囲の人、世間の中に残り続け、
そのイメージだけが先行してしまうような状況になりかねません。
したがって、日々の生活の中でそういったことを意識していかなくてはならないのだと思うのです。
人が抱く印象やイメージというのは無意識のうちに脳裏に存在しており、
それによって人生が左右される瞬間があるかもしれません。
今一度、印象というものを再考してみてはいかがでしょうか。