「保温」とは、対象物を被覆し熱放散を少なくすること言います。
保温工事は、一般的に『冷たいものを冷たいまま、熱いものを熱いまま』運搬できるようにする工事のことです。
ビルやオフィスなどでは、冷房の空気は空調ダクトを通って、各箇所に送られています。
その際に、空気の冷たさを保てなけらば、遠いところでは冷房の効きが悪くなります。
保温工事は機器の働きを最大限発揮させるために必要不可欠なものなのです。
保温工事の重要性
熱損失を少なくすることにより、以下のことに役立ちます。
□ 結露防止
□ 電気消費量、燃料消費の節約
□ 二酸化炭素排出削減
物を温めたり、物を冷やすためには、別途で熱エネルギーを加える必要があります。
この熱エネルギーが逃げてしまったり、逆に入ってきたりしてしまうと、
効率的に温めたり冷やしたりすることが出来なくなり、余分な電気と燃料を使ってしまうことになります。
そこで、保温工事を行い熱損失を少なくすることによって、効率良く温めたり冷やしたりすることができ、
電気消費量や燃料消費量の節約になるとともに、二酸化炭素排出の削減にもつながります。
保温材の種類
保温工事を行う際、重要になるのが保温材(断熱材)です。
保温材をダクトに使用することで、保温ダクトは完成します。
保温材にはいくつか種類がありますが、代表的なものは以下の2種類です。
グラスウール
グラスウールとは、リサイクルガラスを高温で溶かしたものを繊維状にまとめた人工繊維の一種
元がガラスなので不燃性であり、火炎にさらされても有毒ガスが発生しない建材
その性能とコストパフォーマンスの良さから、
日本の住宅用断熱材として最も使用頻度の高い断熱材のひとつになっています。
ロックウール
ロックウールとは、玄武岩や安山岩を原料として作られる人口鉱物繊維のこと。
原材料が岩なので、耐火性に特に優れていることが大きな特徴です。