目 次 ◆ 1.地絡とは ◆ 2.地絡の原因 2-3. 地絡の原因その③ ネズミなどが電線をかじってしまう ◆ 4.地絡の危険性 |
1.地絡とは
地絡とは、「電気回路が地面に接触し、大地に電流が流れる現象のこと」です。
類する単語で「接地」があります。
接地は「機器と大地を電気的に接続すること」 ですが、地絡は「電気が流れている状態」を指します。
他にも「漏電」と「短絡」との区別も難しいです。
漏電とは、「電気が漏れること」です。本来、電線には絶縁処理がされており電気が漏れないようになっています。
この絶縁部分が何らかの理由により傷付き、大地と接触してしまうことがあります。
本来流れてはいけないところ(大地)に電気が流れてしまうのが漏電です。
そして短絡ですが、本来電気が流れてはいけない部分に電気が流れ、異常が発生してしまうのが短絡です。
「本来流れてはいけない部分に電流が流れる」といった観点では同じです。
しかし、短絡は機器と大地の話ではありません。電線と電線とか、大地以外の話です。
2.地絡の原因
2-1. 地絡の原因その① 被覆の劣化
配線の被覆が劣化することにより、地絡が発生する可能性があります。
ケーブルを敷いた時は新品ですので、地絡の危険性は少ないです。
ただ時間が経ち、被覆(絶縁部分)の状態が悪くなると芯線がむき出しになり、地絡の危険性が高まります。
定期的なメンテナンスや改修工事を行い、電線を適切な状態に保つ必要があります。
2-2. 地絡の原因その② 電線とクレーンの接触
地絡の原因として、人為的な事故も多くクレーンのアームが電線と接触したり、高所作業車のカゴがぶつかって
地絡することがあります。
運転する人以外に監視員をつけておくと防止できる可能性が高いです。
2-3. 地絡の原因その③ ネズミなどが電線をかじってしまう
ネズミなどが原因での地絡は割と多いです。
狭いところからも侵入しますし、配線のある天井裏とかにもよく生息しているので、事故の原因になります。
3.地絡電流の大きさ
地絡電流の大きさは、「 100V ~ 400V 」です。
大前提として、状況によって異なりますが、大抵はこのくらいをイメージすれば相違ないかと思います。
大したことないと思われる方もいるかもしれませんが、人間は50Vくらいでも命を落とす危険性があります。
100V ~ 400Vくらいの電気に触れたら感電し、命を落とす可能性があると覚えておきましょう。
4.地絡の危険性
4-1. 地絡の危険性その① 感電
地絡が発生すると、構造体にも電気が流れてしまいます。
鉄骨や鉄筋などにも電気が流れますので多くの人が感電してしまう可能性があります。
4-2. 地絡の危険性その② 発火
地絡が発生すると、電線もしくはケーブルが燃える可能性があります。
もし、地絡が起こってしまうと、抵抗があるので電気エネルギーが熱エネルギーに変換され、熱が生じます。
まわりに木が多い場所で地絡による火災が発生したら、最悪な事故になりかねません。
4-3. 地絡の危険性その③ 周辺機器が破損する
地絡が発生すると、周辺機器が破損します。
誘導電圧が発生するので磁界が変化し、まわりの周辺機器に影響を与えます。
近くの電子機器がなければ大した問題ではありませんが、近くに電子機器があれば大問題です。
5.漏電遮断器で電路を遮断
地絡電流は漏電遮断器を使用することで、電路を遮断するころができます。
漏電遮断器とは、「漏電を感知して遮断する機器」です。
漏電と地絡は同じものですので、地絡も漏電遮断器で対応できます。
遮断器は電路を遮断するので、感電や火災の発生など、地絡によって発生する危険を防止することが可能です。
設計段階で漏電遮断器を取り込むので安全対策はできていますが、遮断するポイントまでは電気が流れるので
十分危険です。