遮断器・断路器・開閉器の違いについてご存知でしょうか。
□ 遮断器…電路を遮断する機器
□ 断路器…電路を断つ機器
□ 開閉器…電路を開閉する機器
こうしてみると、意味は全て同じにように見えてしまいますが、違った機器だから区別されているのです。
では、何が違うのか。それは…
『遮断する電流の種類が異なる』です。
しかし、電流と言っても数多くの種類の電流があります。事故電流や負荷電流、短絡電流や漏れ電流など、
それぞれで対応できる電流の種類が違うのです。
負荷電流を遮断することができても、事故電流を遮断しなければ意味がありません。
事故電流を遮断できても短絡電流にも対応しなければならないのです。
遮断器(CB)
遮断器(CB)は全ての種類の電流を遮断することができます。
短絡電流や負荷電流、過電流が事故電流も遮断可能です。
MCCB(配線用遮断器)やVCB(真空用遮断器)など、〇〇CBとつくものは全て遮断器です。
一般家庭についているブレーカーも遮断器です。
具体的に下記のようなものが挙げられます。
□ OCB(油入遮断器)
□ VCB(真空用遮断器)
□ GCB(ガス遮断器)
□ ACB(気中遮断器)
□ MCCB(配線用遮断器)
断路器(DS)
断路器(DS)は負荷電流が流れてない電路を遮断します。
他の機器と比較すると対応できる幅は狭いです。
主な用途としては設備点検時の安全対策として利用されます。
遮断器が開放されているときに間違って遮断器が投入されると事故が発生します。
この事故が起こらないように使われます。
開閉器(BS)
開閉器(BS)は負荷電流の流れている電路を遮断します。
断路器の逆パターンです。定格以上の短絡電流や事故電流は遮断することができません。
逆に、定格以下なら手動でも遮断可能です。