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電気を使用する際に欠かせない各種盤ですが、各盤の違いについて知っていますでしょうか。
分電盤と配電盤に至っては、名称も似ているので違いや役割を理解するのは大変ですね。
盤は役割によって、『配電盤』『分電盤』『制御盤』等に分類することができます。
目 次 ◆ 配電盤 ◆ 分電盤 ◆ 動力盤 ◆ 制御盤 ◆ まとめ |
【配電盤・分電盤・動力盤・制御盤】それぞれの役割と構造
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種類 | 役割 |
配電盤
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電力会社からの電気を受け取り適した電圧に変圧する為の盤 |
分電盤
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電気を各所へ配る為の盤 |
動力盤
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機械を動かすために電気を供給する為の盤 |
制御盤
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機械を操作・制御する為の盤 |
配電盤
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配電盤とは、『電気を変圧する盤』です。
分電盤とよく勘違いされがちですが、持っている役割はまったく異なります。
分電盤は、各所に電気を配るものに対し、配電盤は分電盤に電気を送る役割を担っています。
わかりやすく説明すると、
配電盤で電気を受ける → 分電盤に流し → 各部屋へ電気を送るという
イメージをもっていただければ良いかと思います。
配電盤は、屋外や建屋内に設置します。
また、配電盤はもう1つ大きな役割があり
それは「変圧」です。
通常、電力は発電所から送電線を伝って各家庭やビル、工場などに送電されますが、
そのままでは電圧が大きすぎるため使用することができません。
そこで配電盤の中には電圧を下げる変圧器(トランス)が設置されています。
変圧器で100Vや200Vと適した電圧に下げられ、分電盤へと送電されます。
配電盤は変圧器以外に変圧器の温度監視や漏れ電流の監視、制御のために必要なメーター、
ブレーカーなどで構成されています。
分電盤
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分電盤は、「各所に電気を送る役割をもっている盤」です。
日常生活のなかで、もっとも身近な盤が「分電盤」ではないでしょうか。
各家庭にボックスに入ったたくさんのブレーカーがあり、
洋室やトイレ、お風呂などそれぞれのお部屋の名前がかいてあるかと思います。
それが、「分電盤」です。
分電盤は一般家庭だけでなく、ビルや工場といった大規模施設まで必ず設置されています。
動力盤
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動力盤とは、「機械を動かすための電気を供給する盤」です。
工場やビルなどで使用されているポンプやエアコン、ファンなどを供給するために設置します。
しかし、分電盤と動力盤には大きな違いがなく、どちらかと言えば分電盤の種類の1つと言えます。
それぞれのの盤は現場や設置場所に適したように作られるため、使い方や目的などで動力盤、分電盤と
区別されることがあります。
制御盤
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制御盤とは、「機械を制御する盤」です。
金属製や樹脂製の箱です。
制御盤は大小さまざまなサイズがあり、機械の背面や機械の本体内部や少し離れたところに設置されます。
盤の表面にスイッチやランプ、中にはリレーインバーター、PLC、
ブレーカーなどたくさんの電気部品が詰め込まれています。
まとめ
多種多様な役割を持った盤はさまざまな名称で呼ばれており、電気を供給するのに必要なものです。